ポンパドール夫人(ジャンヌ=アントワネット・ポワソン)

ジャンヌ=アントワネット・ポワソンは、1721年、

フランス、パリの銀行家の娘として生まれました。

平民でありながら、ブルジョワ階級の貴族と並ぶ

高等教育を受けて育ち、

その非常に優秀な成績と際立った美しさから、

パリの超一流サロンに出入りするようになります。

その魅力は、ある2月の仮面舞踏会にて、ルイ15世の目に留まり、

当時、既に人妻であった彼女は夫と別れ、

24歳にして、ヴェルサイユの公妾として迎えられました。

教養も知性も芸術センスも抜群な上に、超美貌の彼女に、ルイ15世は、メロメロに

浪費も桁外れて、彼女のための年間の香料の請求額だけでも、

50万ルーブル(75億円)にも上ったと言われています。

彼女は、王の寵愛を受けるに留まらず、

自分の全ての才能を活かして、

味方をつけ「ポンパドール派」と名の付く派閥を作り、

王だけでなく、政治までをも裏で動かすようになりました。

「わたしの時代が来た!」・・・とは、彼女の言葉。

 

平民の身分、さらに愛人とあっては、

宮廷では、必ずや批判や冷遇される立場にありながら、

逞しく生きぬいていく様は、類をみません。

さらに、美しい彼女に相応しい可憐なファッションは、

宮殿の女性たちをも魅了していくのです。

しかし、その強かさとは裏腹に、ポンパドール夫人は、

生まれつき身体が弱く、30歳になる頃には、公妾を退きます。

その後、彼女は、王の傍らから離れるも、友情関係を築き、

自ら選りすぐりの若い美女たちを集めた鹿の園(娼館)を建て、

密かに訪れるルイ15世をもてなし、悦ばせるのでした。

ポンパドール夫人は、ルイ15世の寵愛を占領するためだけでなく、

異様なやり方を駆使してまでも、全てを捧げ王を愛し貫きました。

残念ながら「美人薄命」の通り、

この麗しき花は、42歳の若さでこの世を去りますが、

最期まで、ルイ15世に大事にされました。

 

 

ルイ15世は、フランスにおける大きな功績は残さずとも、

好色美男子としての魅力は、確かなものだったようです。

歴代最も美しい王として、その王位の座を力に、

生涯、女性に飽き足りることなく、多くの女性と交わりました。

王の寵愛を受け、関係を繋ぎ止めるために・・・!!

ヴェルサイユの中では、取り巻きの女性たちが、

            競い合い、どれほどの力を尽くしてきたことでしょう。

全てを兼ね備えているように見えるポンパドール夫人でさえも、

命に代えても、密かに頼っていたものがありました。

それが、愛の媚薬です。

彼女は、ヴァニラを通常の3倍にし、リュウゼンコウ

(マッコウクジラの腸内から取れる強烈な匂いを放つ媚薬で、

当時、麝香と同じくらい人気がありました。)

で香りづけたココア、また、

トリュフとセロリの入ったポタージュを飲んでいたことが記されています。

さらには、死にも至らしめるという危険な媚薬カンダリデス

(マメハンミュウ:昆虫を乾燥させ、粉末にしたもの)

を霊薬と信じ化粧台に置いていたのだとか💦

これは、生殖器への刺激作用から強い催淫作用をもたらすものの、

乱用によって、ひどい皮膚炎や腎臓に障害を引き起こすものでした。

病弱な彼女の身体に、この怪しい昆虫は、強すぎたのではないでしょうか?

 

どの絵画からみても、彼女の美しく麗しい表情からは、

毒々しいものとは無縁なように思いますが、

その真面目さが完璧を求めたゆえなのかもしれません。

 

さて、美女たちの歴史には誘惑の香りと妖しい媚薬がつきものですが、

私たちが安心して飲めて、確かな効果の媚薬もあります

本日は、ヴァレンタインデー

マダム・ポンパドールにインスパイアされた

アロ魔女の極上媚薬レシピをご紹介します

   PompadourのTheobromaの魔法はこちら 

  

 

まだまだ寒いこの頃、身体を温める「ホットチョコレート」はいかが?

カカオは、ココア、チョコレートの原料であることは、皆さん、ご存じの通り。

その魅惑の効能を知っていますか?

バレンタインデーの前夜は、カカオの秘密を探りましょう。

 

                    

Cacao

学術名:Theobroma Cacao

Theobromaはギリシャ語で「神 (theos)の食べ物 (broma)」を意味します。

ここで、チョコレートが大好きな乙女たちの拍手喝采が聞こえてきます☆

 

 

カカオは、中央アメリカ(メキシコ)~南アフリカ原産のアオギリ科の小高木で、

熟した果実の中に、20~40個ほどの種子を持ちます。

この種子を、発酵させて、乾燥させたものが、

チョコレートの原料となるカカオビーンズ(カカオ豆)となり、

この豆を煎って、ペースト状にしたものが、カカオバター、

残りをさらに粉末にしたものがココアパウダーです。

カカオの果実は、その興奮作用から血流が良くなり身体が火照るため、

南アフリカの原住民は、満月の夜、

この実をそのまま口に含み愛の交わりに使用しました。

また、アステカ民族たちは、カカオは、

神ケツァコルトルによってもたらされた聖なるものとし、

この実から、知恵と強さ、さらには精力が授けられると信じ、

絶大な媚薬効果を得ていました。

そう!このカカオの豆の中には、

恋心を高める化学物質フェニルエチルアミン、(作用はこちら→

覚醒作用のあるカフェイン、

興奮・利尿作用のあるアルカロイドのテオブロミンが含まれ、

その媚薬効果は確かなものなのです☆

私たちがチョコレート一粒で気持ちが上がるのも納得です。

男子の可愛いい下心も、カカオがあれば、乙女のハートを掴めるでしょうか・・・?

バレンタインは、恋するあなたの味方

愛の告白をする人は、カカオで自分の心を高め、勇気づけて!

さらに、ココアには、たんぱく質、炭水化物、脂質、

灰分など、リン、カリウム、カルシウム、鉄分、ミネラルなどが、

バランスよく入っているので、栄養学的にも、とても嬉しい♡美容媚薬です。

カカオバターの良質な脂質は、乾燥するお肌を艶っぽくさせてくれます。

チョコレートでニキビが出来るという噂はよく聞きますが、

カカオが原因ではなく、チョコレートに加えられる

白砂糖や粗悪なトランス脂肪酸、乳製品、添加物などによるものです。

ぜひ、良質なカカオパウダー100%を見つけてみて下さい。

カカオは、15世紀頃に、アステカ帝国より

征服したスペイン人によって世界に広められていきました。

当時のアステカ帝国では、カカオは、貨幣に代わるものとして扱われ、

王族や貴族などの上流階級だけが口にすることが出来る大変貴重なものだったようです。

ヨーロッパに渡ったこのカカオは、

あの、麗しいヴェルサイユの寵姫・ポンパドール夫人に愛用されました。

スイーツとしてではなく・・・もちろん、媚薬として。

明日は、ポンパドール夫人とその媚薬のレシピについてお伝えします 

参考文献:ハーブα媚薬百科、媚薬A-z

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫の優しい色彩に惹かれました。

Sweet   Pea は、「良い芳香の豆」を意味し、

マメ科の植物で、和名ジャコウレンリソウの名を持ちます。

生花の薔薇にもあるフルーティーな香りがふわりと感じられて、

美しい容姿と芳香に夢中です☆

調べてみると、薔薇の主要な芳香成分でもある、ゲラニオールやネロール、

グリーンフローラル調のリナロールが含まれていることが分かりました。

また、ジャスミンに配合される動物的なインドールや、

ブドウのような甘い芳香のメチルアンスラニレートが、

微量に含まれ、スイトピーの香りになっているようです。

芳香成分の勉強をされている方は、香りのイメージが湧くかもしれません。

これらの成分による精神面へのサポートは、ゲラニオールの抗うつ作用、

ネロールの自律神経調整作用、リナロールの抗不安・鎮静作用があります。

この優しい色彩のように、心を穏やかに鎮める働きは確かです☆

ディスクに置くと、そっと話しかけるように、ほのかに香ってきます。

生花ならではのアロマセラピーです。

 

 

SweetPeaは、イタリアのシチリアが原産で、このヒラヒラとした花びらは、

蝶の旅立つ姿に喩えられ、花ことばは「門出」や「別れ」です。

旅立ちの季節、ブーケの中で、この愛らしい存在が、

思い思いの「門出」や「別れ」の心境を優しく包み込んでくれるように思います。

古代ギリシャでは、魂は、人の身体に宿るとき、蝶の姿を借りると信じられていました。

神話では、美女プシュケ(魂を意)がエロス(愛)と結ばれ、肉体から離れる時にも、

蝶の姿を借りたのでは・・と想像をめぐらします。

姿形は見えなくなっても、魂は生き続けている。

亡き人を思い出しました。

花ことば「優しい思い出」も添えて。

 

 

 

 

春は、まだ遠いように感じますが、アネモネを見つけました。

 

 

アネモネ尽くしの花束は初めて☆

お花屋さんでは、花は、きゅっと閉じられていて、その顔を見せてはくれませんでした。

活けてから、しばらくすると、ゆっくり花開き、また、閉じたりします。

この花弁に見えるのは、実際には、ガクなのだそう。

光と温度に反応して、閉じたり、開いたりするので、様子を見るのが楽しくなります。

ギリシャ神話からは、繊細なお花のイメージですが、

茎は思ったより太くしっかりしていて、

ガクが閉じて、ぐったりしているように見えても、再びシャキッと立ち直ります。

全草に毒性(プロトアネモニン)があり、茎を切るときに出る汁に、

皮膚炎を起こすことがあると、文献にありました。活けるときには、注意してください。

 

「アネモネ」の名はよく知られていますが、特別な芳香はなく、香料はありません。

この花は、アフロディーテの愛の印とされ、

彼女が特別に愛した美少年アドニスが猪に突き倒され瀕死の時に、

花に生まれ変わらせ命を吹き込んだとされます。

そのため、この花には、「永遠の生命」への願いが込められ、

死と再生を繰り返す植物神アドン(セム語の「主」に由来)

としてアドニスは崇められるようになりました。

 

そして、アフロディーテのこの儚い恋から、赤い薔薇は誕生します。

アフロディーテは、神々や人間の愛を取り持つ守護神ですが

自らの恋では、私たちと同じように、失恋もし、涙を流すのでした。

 

Aphroditeの恋はこちら↓

 

 

 

 

 

 

 

お花屋さんが、そっと・・・花束に添えてくれてくれました。

なんて、幸運でしょう☆

枝が短いので、一輪でクローズアップ☆

淡いピンクにうっとりです。

 

薔薇の花の形状は Golde Latio 黄金比率です。

「黄金比」とは、1:1.618 という比率で表わされ、この分割比をもつ形状は、

人間が美しく感じる調和を生み出すことが分かっています。

 

薔薇の姿は、眺めるだけで、

私たちの心身のバランスを取るのです。

 

寒波の厳しいこの頃、

不調を感じた時には、1輪お部屋に迎えてください♡

この空気の冷たさで、花持ちはとても良く、

ゆっくりとあなたを労わってくれます。

 

この薔薇を愛でていると、

愛と美の女神アフロディーテが想い浮かびます。

昨年5月の薔薇園で出会った「アフロディーテ」と名づけられた薔薇も、

淡くしっとりとしたピンクでした。

 

 

赤でも白でもない、淡いピンク。

彼女の肌をうっすら染める妖艶な色に思いました。

 

薔薇は、愛と美の女神アフロディーテ(ヴィーナス)のシンボルです。

ミロのヴィーナス像の姿も、実は、黄金比となっているのだそう。

美に証拠や理由はいりませんが、美の体験には、私たちの純粋な受容があり、

心が歓喜し、身体が調和しているのが感じられます。

 

 

 

 

天空の神ウラノスが、息子の神クロノスに殺され、

その時、切り落とされたウラノスの男根が、海の泡と交じり合い・・・・

その泡から誕生したのが、アフロディーテです。

アフロディーテとは「泡」を意味するギリシャ語のアプロスに由来します。

1説には、彼女の誕生と共に薔薇が生まれたとされます。

最初に生まれた薔薇は、泡の色と同じ、白でした。

 

 

 

さて、「ヴィーナスの誕生」に描かれている薔薇は、初夏に咲く

ローズ精油となるオールドローズの RosaCentifoliaや、RosaDmascena種です。

描かれた当時は、私たちが、お花屋さんで見かける現代薔薇はまだ生まれていません。

人々の薔薇への特別な思いが、 3万種以上もの多くの品種を生み出してきたのです。

 

 

薔薇が愛され続け、花の女王に君臨しているのは、

アフロディーテの守護があるからでしょうか。

わたしたちの美への信仰は、愛でる心にあり続けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水仙が届きました!

水仙は、ナルシストの由来となった、

ギリシャ神話の美少年ナルキッサスの花として知られ、

西洋名・学術名は、Narccissus・ナルシスです。

うつむきがちなその花は、水辺に映る自分に見惚れるナルキッサスの面影そのもの。

水仙には、22種類ほどの品種があり、香料に使用されるのは、数種類です。

(Narccissus Poeticus・L、ジョンキルという名で呼ばれるNarccissus jonquilla

Narccissus tazetta、  Narccissus Pseudonarcissus)

 

初めて、ナルシスの香料を手にした当時、

「これは、本当に天然香料かしら・・?」

と疑ってしまったほど衝撃的な第一印象でした。

生花を香ってみると、納得!

濃厚なフローラルノートとフレッシュなグリーンノートが交じり合い強く香ります。

届いた箱は、開ける前から、まるで香水のような芳香を漂わせていました。

近づいてみると、花びらはパールがかって、キラキラ☆

 

 

水仙の天然香料は、精油(アブソリュート)の抽出率が低いため、

大変高価なエッセンスの1つです。

Narccissus Poeticus・L という「詩人の水仙」と呼ばれる品種がグレードが高く、

「詩人の・・・」とあるように、ナルシスの香りは、

芸術家のインスピレーションを喚起し、

創造性を豊かにするものとして、愛されてきました。

ギリシャ語のNarco「麻痺」からくるこの強い香りには、

感覚を麻痺させ「陶酔」させる魔力が秘められているのです。

確かに、私たちは、何かに夢中になっている時には、

「無我」となり、高揚と陶酔感に包まれます。

エゴ的な思考が邪魔しないときほど、

潜在的な能力が十分に発揮されていくようです。

ナルシスの陶酔感は、自信をも高めるので、躍動的な表現が引き出されます。

 

アラビアでは、媚薬として名高い香料ですが、生花からも、

人肌と馴染みやすい・・・艶めかしい要素が感じられます。

催眠作用がありますが、官能性が消えない・・・ともあるのです。

水仙を見つけたら、香ってみて下さい☆

 

 

こちらは、SubRosaのナルシスの香料、Narccissus Pseudonarcissusです。

届いた生花のお花とは、学術名も異なり、また、

アブソリュートの蒸留過程で化合される微量な化学成分があるため、

香りの印象は変わりますが、

これだけで、完成された高級香水のように、

複雑さと深みがあり、成熟した魅力があります。

空気の冷たい冬には、透き通るような陶酔感と、

重厚な香りのすばらしさを、より堪能できるように思います。

 

芸術性を高めたい☆

クリエイティブなあなたを引き出したいときには、ぜひ、ナルシスを・・・

 

ナルキッサスのお話はこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「年が明けたら、満開になるよ」

魔法みたいに期待して、2018年が明けました。

ベルベットのような花びらは、言葉を失う美しさ

 言葉は探さなくても良い。

  言葉が私を見つけてくれるのだから。

   新年の幕開けを愛読書と共に過ごしました。

 

自分自身のなかに入りなさい。

そして、自然に聞こえてくる声に耳を傾けるんだ。

君のなかには、自分のすべきことが何かずっとわかっている部分がある。

その声を聴きなさい。

これが愛の知性だ。

ややこしい説明などなしに、的確に語る声。

その声を聴いたら、それが命ずるままに従いなさい。

躊躇してはならないし、ふり返ってもいけない。

 

2018年も、SubRosaから

愛と美の香りをお届けします。

 

 

満開の秋薔薇たち

目移りしてしまう華たちの誘惑をくぐりぬけて、

あの場所へ・・・

 

 

真っ赤な薔薇の実たち

ローズヒップです。

一般的に、RoseHipというと、「野ばら」の実を指し、

この実から抽出されたものが、美肌効果抜群のローズヒップオイル、

乾燥させたものが、ローズヒップティーとなります。

 

 

Rosa eglanteria , Rosa rubiginosa などの学術名がついていますが、

SubRosaのRoseHipOilの品種は、RosaCaninaです。

 

 

 

5月に、訪れた時には、可愛らしい花が咲いていました。

Caninaは、ドッグローズ(Canina=犬 の意から)としても知られ、

薔薇の祖先となる重要な原種の1つです。

多くの子孫を残した種子の実のパワーは逞しく

レモンの20倍ともいわれるビタミンCに、Cの吸収を助けるビタミンE、

さらに、ビタミンEを活性させるバイオフラボノイドのビタミンPが含有されています。

この種子が、美しい薔薇たちの繁栄をもたらしてきたのだと思うと、

愛おしくてなりません。

 

 

秋、花の姿の見えないこのオールドローズのエリアは、

すっかり静まり返っていますが、大好きなダマスクローズの枝にも、

真っ赤な実たちが風に揺れて、私の心を元気づけてくれます。

生命サイクルのその全てが「薔薇」

静寂の中で、息づく鼓動に耳を澄ましました。

 

 

 

 

 

 

 

アロ魔女Rose、BIYAKUセッション2回目の水戸訪問です。

RoseHipの扉を開けると、美しい薔薇たちが大歓迎☆

なんという、サプライズ!

トキメキを運んできたはずの私が、第一にハートを射止められました。

初訪問から、すっかり気に入ってしまった水戸、そしてRoseHipの愛溢れる歓迎を受け、

BIYAKUセッションをスタートしました。

また、BIYAKUの会は、初開催☆

香りとの個人的な関わり・信頼を深めることを

第一とするBIYAKUの真髄においては、

ひとり、ひとりの願いや希望を伺いたい。

そして、他者と触れ合う「一期一会」の「会」だからこそ、

ひとりの願いを全員で願いたい!

そんなことを漠然と考えていました。

自分! 自分!と思っている個人のテーマは、 本当は、全体のテーマであったりして

その願いは共鳴し合い、後に、不思議なエピソードを運んできてくれるのです。

それでも、SubRosaには、秘密がつきもの・・・

個人の願いは、深く、秘められていたり、口にできなかったりもします。

 それぞれの切実な願いや本心を込めた極上のエッセンスを創りたい!

しばらく、熟考の日々となりました。

BIYAKUの会は、いつも私の自由な発想で組み立てられ、

実のところは、直前まで、様々なアイディアが頭の中で大沸騰!

ボコボコと沸き上がるアイディアの中で、

「これ!☆」って降りてきた瞬間から、最終準備がはじまります。

このプロセスも、創造性豊かな香りたちのサポートあってこそ!

そして、この秋も、素敵なヒラメキがアロ魔女に降りてきて・・・☆

今回、初形式でのBIYAKUエッセンスの調合となりました。

主催の私も、皆さんそれぞれも、誰が何を願っているのかは、明かされないまま、

「願い」だけを共有し、対応する様々なエッセンスを並べて、

密かにセレクトしていきました。

とっても、ミステリアスでエキサイティング!

6名に選ばれた香りたち・・

まさに、六芒星の6でしたが、2名が同じエッセンスを選ばれたため、

5名で、6滴が調合されていきます。

富と愛のマジカルパワーエッセンス Agerwood、

パラケルススの霊薬に配合されたとする Melissa

幸福の成分が秘められているという Coriander

カリスマを目覚めさせる Magnolia

あらゆるものを融合し、不可能を可能にする錬術の Elemi

 

秋らしい、マジカルなBIYAKUエッセンスの完成です。

これらを調合し、皆で、BIYAKU瞑想(TSRB)をしていきました。

 

わたし達、それぞれの求める愛と美、

そして、幸せであるとはどんなことなのでしょうか?

この美しくなって幸せになるBIYAKUの会では、

今、皆さんが求めているものを、自然界の美しい香りを通して

五感で探り、感じ、見つけていきます。

すると、第一に、ただただ「心地良い自分」である純粋な喜びに出会うことでしょう。

香りと共鳴していくと、自分自身が既に、

愛と美の本質であることに気づき、目覚めていきます。

その至福を受け入れると

益々、美しく、愛が溢れ、毎日が輝きはじめるのです。

それは、いつか・・ではなく、今日、今、このときから・・・☆

気がつくと、あなたの願いは、叶っているかもしれません!

 

BIYAKUセッションは、およそ100種類のエッセンスから創る

オーダーメイドのBIYAKUエッセンスです。

100種類となると、香りを1つ1つ香り、セレクトしていくのは、

想像以上に、体力と精神・集中力が必要なことがわかります。

セッションの後は、不思議な高揚感や陶酔感、

心地よい脱力感を感じることがあるかもしれません。

香り選びでは、香った瞬間のご本人の感じ方!が何より大切で、

五感を頼りに「ピン!」ときたものを瞬時にセレクトしていきます。

迷ってしまうかも・・?と話されていた方も、実際には、ご自身の感覚は鋭敏で、

テンポよくセレクトされていました。

嗅覚の答えは瞬時に降りてくるので、まさに、五感を磨く魔法です。

また、「自分のインスピレーションから映し出されていく自分に出会えて嬉しい」

とご感想を頂きましたが、

これこそ、香りとの個人的な関わりの始まりであり、調合の第一プロセスです。

香りの素晴らしい様々なプロフィールやデータは大切ではありますが、

それ以上に大切なのが、言葉や認識を超えた個人の霊感です。

BIYAKUのエッセンスは、外へ放たれていく前に、第一に、内なる自己へと向かいます。

これから、あなたの知らない、「未知の旅」を楽しんでいきましょう☆

BIYAKUセッションの皆さん、完成をお楽しみに・・・☆

 

 

この度、BIYAKUセッション、BIYAKUの会にご参加頂きました皆さま、

ありがとうございました。

香りのご縁を心より嬉しく思っています。

また、開催におけるご案内、BIYAKUの会の企画、

初回に続いて、あらゆる温かなサポート、愛溢れる歓迎をして頂きました

RTA指定スクール小林かおりさん、RoseHipの伊達美穂さんに心より感謝致します。

また、いつも力強くサポートして下さる、紫月天弓美さんに深く感謝致します。

 

エンジェルの羽根のようにフワフワした繊細で白い薔薇

その名は、「ハートのかけら」ですって。

美穂さんより、頂きました。

翌日、また、またのサプライズ!

ハートの形になっています!

 センス抜群のこの仕掛け人は、涙腺を緩ませもします。

大好きなジャニス・ジョプリンの曲も流れてきました♪

 

 

9月

秋の気配を感じたら、観に行くという体内スケジュールでした。

とても可笑しな謎解きの絵画

この謎の仕掛け人が、

宮廷画家であるとは驚き☆

「この絵が、皇帝・・?」と疑ってしまう奇形な顔は、よく観察すると、

季節の植物や果物で彩られ、自然の豊かさや繁栄を象徴し、王を称えています。

 

マクロコスモスとミクロコスモス

自然という壮大な宇宙と人間という小宇宙

その調和と一体

子供の頃から、この思想は、私にとって馴染みやすく、

今、私というミクロコスモスは、

自然の秩序と共鳴していることが確かに感じられます。

 

内なるものは、外にあり

外なるものは、内にある

この、理由のない理解

理解を超えた感覚

これ、なんだろう?

 

答えのない探求を「考えても仕方のないこと・・・」と

大人たちに諭されたことを思い出しながら、

今も変わらず、この探求が、

私の体内にイキイキと感じられることに歓びが沸き上がります。

 

奇才アルチンボルドを寵愛した風変りなルドルフ2世は、国の政治をよそに、

芸術と怪しげな錬金術にのめり込んだ結果、王位を退きます。

それでも、皇帝の飽くなき情熱や探求心のおかげで、

アルチンボルドの才能はよりいっそう華やぎ、

また、錬金術の研究が後の「化学」に発展したのは、確かなこと。

「魔術の城」とも呼ばれたプラハ城には、どんな人々が出入りをしていたのか?

興味をそそります。オカシな人たちは迎えられ、生きやすかったのかもしれません。

 

作品の中では、80種ものお花が描かれた「春」に一番惹かれました。

ミラノ生まれのアルチンボルドの鮮やかな色彩は、

現代のファッションに通じるイタリアらしいセンスがあり、

私たちの装いが、自然の彩りから生み出されてきたことが分かります。

当たり前の日常の「起源」にもっと、深く浸りたい!

そんな秋の始まりです☆