「うちの娘が世界で1番美しい!!」と言い放った母は、

愛と美の女神アフロディーテの嫉妬心に火をつけて・・

その怒りの矛先は、その美しい娘キプロスの王女ミュラへと向かい、

そして、エロスの矢は射られました。

それは、決して愛してはいけない人を愛してしまう苦しくて辛い呪い。

その悲しい運命から聖なる液は生まれました。

ミュラ王女にかけられた呪いは、実父キュニュラス王に恋をする呪いでした。

ミュラは、この許されぬ想いが、呪いによるものとは知らず、

自分の欲望と恥に苦しみ、自ら命を絶とうと決意します。

そこへ、乳母ヒッポリュタが手を差しのべ、ミュラをキュニユラス王の寝室へと導き、

ミュラはその顔を隠して、愛してはいけない人と交わります。

ある日、愛らしい情婦の覆われた顔に興味を持った王は、その布を取りさり、

情婦の正体を知ることに・・

父キュニュラス王は、ミュラを見るなり、恥と怒りに震え、剣を振り上げたところ、、

 ミュラは、必死に逃げ出します。

愛する父を悲しませた自分の行いに涙し、行く当てのない旅に疲れ果てたミュラは、神々にお願いします。

「神よ、わたしを死の世界でも、生の世界でもない場所に、この身を置いて下さい」

すると、彼女の足は根に、腕は枝に、血が樹液に、肌は、木の皮となりました。

悲しみの涙は樹脂となり、幹から溢れ、ミュラ王女は、

ミルラの木に変えられらたのです。

Myrrh

ミルラはカンラン科の棘のある低木のゴム樹脂から作られます。

 この樹脂は、木に切れ目を入れると(傷をつけると)その傷を癒すために、

にじみ出てくる液(  レジノイド)です。

香りは、湿気のある深い森の中にいるような、スモーキーでかつ、神秘的な香りです。

 深く重い香りであるため、香水の保留剤として、使用されます。

 ミルラは、新約聖書の中で、キリスト誕生の時、フランキンセンスと共に捧げられました。  

また、4000年もの歴史があり、古代エジプト人は、ミルラの殺菌作用と防腐効果を利用して、

ミイラ作りや、美容のためのフェイシャルパックに活用していました。

 まさに  お墨つきの美容のオイルで、成熟した肌に良く、お肌を引き締め、若さを保つと言われています。

 呼吸器系に良く、気管支炎や、せきに有効で、呼吸を深くします。

 強力な殺菌作用から、口内炎、歯肉炎などの障害にも有効で、歯磨きに用いられます。

 ミルラは、神経衰弱であったり、やる気が起こらず何事にも無関心な状態に陥った時、

 心に静寂を与え、元気づけてくれます。  

また、自己表現が苦手な人、伝えたいことを口に出来ない人に自信を与えてくれます。  

とても、真面目で、何事も真剣に取り組むが故に、

自分に制限をつけてしまう人には  寛容さを教えてくれます。

 自己評価の低い人にも、自分と向き合い、受け入れられるようにサポートしてくれます。

  摂食障害や、依存症のなど、繰り返してしまう習慣に悩む人に気づきを与えてくれるでしょう。  

ミルラは樹木が、傷ついて、それを癒すために、流れ出る樹液です。

 誰にでもなく、自分で、自分をとがめてしまう時、やさしく包みこみ、心の傷を癒してくれるように思います。

時に、誰かにすがるのではなく、自分が自分を癒すのだと教えてくれるのです。

 辛く悲しい運命であったミュラ王女の涙は、

ミルラのその効能にあるように、私達の傷を癒し、変容していく勇気を与えてくれます。

そして、どんな人にも起こりうる「どうすることもできない」愛のもがきを優しく包みこんでくれるのです。

古代より、木の樹液は、人の血液と同じように、生命の源と考えられていました。

人の血液を良い芳香にすることで、その人の持つ精気ーエスプリを美しく神聖なものに

変えうると信じられていたのです。

長い時を経て、今もなお、私は、その有り難い恩恵を受けることに、

深い繋りと感謝を捧げたいと思います。

本日の魔法  ミルラ1滴  ローズオットー1滴  スパイクナード1滴  ホホバオイル20ml

上記精油を、ホホバオイルと混ぜ、デコルテ、首、顔に塗布しましょう。

 乾燥する季節、お肌の内側から保湿力を高めるのは、樹液や根の精油です。

 ローズオットーは、ブレンドする精油によって華やかになったり、神聖な印象になったり、  変化します。

 このブレンドは美容効果はもちろんながら、愛にかかわる全ての癒しをサポートします。

もしも、あなたが涙に明け暮れ、苦しみの窮地に居るのなら、その涙を癒すミルラの樹液にゆだねましょう。

お話のつづき...

人々を癒す聖なる樹液を流すミルラの木となったミュラ王女。

その時、宿し、生まれた男の子はアドニス。

アドニスは、やがて美少年に成長し、この少年に恋をし、涙するのが、

かつて、呪いをかけたアフロディーテです・・・。

アフロディーテの恋はこちら↓